佐藤道也さんと『25ansウエディング ジュエリー号』
ブライダルリングを探す方というのは、「ファッション・アクセサリーはたくさんつけてきたけれど、一流のジュエラーを訪ねるのはこれが初めて」というケースがほとんどだと思います。そんなジュエリー初心者がお店の人に希望を的確に伝えるためには、ある程度の専門用語を覚えておいた方がスムーズ。監修ページの中に度々登場する『ブライダルリングの基礎用語集』はそんな発想で生まれ、地味ながら欠かせない大切なページになりました。
例えばダイヤモンドの基本的なカットを図版で紹介したり、マットや鏡面といった地金のリングの仕上げ方を説明したり…。初心者が戸惑わないように、覚えておきたい最低限をコンパクトにまとめた用語集は、多くのカップルをサポートしてきたと自負しています。
ところで、この用語集のなかに「パヴェ」というセッティングの呼称が出てきます。語源はフランス語の「敷石」。レンガを敷き詰めた舗装道路のようなセッティングで、多くの場合、メレダイヤを用います。
今でこそパヴェと言えば誰もがその形状を思い描くことができますが、元々はフランスの職人さんが使っていた専門用語で、日本ではあまりなじみのない言葉でした。それが一般的になったのは1993年、 雑誌『25ans』で「ジュエリー シュガーの清楚パヴェ」と「パリの正統派 ターナーのボリューム・パヴェ」をVS方式で大きく紹介したのがきっかけでした。以来、パヴェという呼称は日本中に広く浸透していったのです。
「リングの良し悪しはメレを見ればわかる」というのも佐藤さんがよく言う言葉。センター石だけではなく、小さな石までしっかりと磨かれたリングは、全体の輝きがまるで違ってくるのです。
ジュエリー シュガーのパヴェは、目を凝らしてみてもひとつひとつのメレダイヤの境目がわからないほど光り輝いています。「清楚パヴェ」という言葉は、この独特な白い輝きを端的に表した名言だと思います。
井出千昌


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