佐藤道也さんと『25ansウエディング ジュエリー号』
この号の佐藤さんの監修ページは画期的でした。ダイヤモンドについて、究極のリングについて等々、ページごとに切り口を変えて語っていただくのですが、写真は一切使わず、イラストと文章のみで全7ページを展開したのです。
言わば佐藤さんの語りが勝負です。リングの写真を使わずに、はたして読者に読んでもらえるのだろうかという不安はあったものの、それは杞憂に終わりました。佐藤さんのお話の面白さと説得力で、この号もとても好評でした。
なかでも特筆なのは、佐藤さんがこれまでに出会ったお客さまとのエピソードです。たったひとつのサンゴのリングが、堅いイメージの管理職の女性を美しく変貌させたお話。自分が望んでいたものより安価なリングを彼に提示されても「嬉しい、ありがとう」と心から喜んだ女性のお話。そこには、まるで上質な短編小説を読んでいるような味わいがありました。 リング選びには、その人の生き様が表れます。それがブライダルリングともなれば、なおさらのことです。人生でいちばん大切なリングを選ぶときには、そんな人生観をまるごと受けとめてくれるようなジュエラーを選びたい。大げさではなく、そう感じました。
井出千昌
本誌の監修ページだけでもタイヘンなのに、2011年は男性向けの別冊を作るにあたり、ダブルで佐藤さんにご登場いただきました。別冊に関しても、ブライダルリングの基礎知識やロマンティックなプロポーズのエピソードなど、いろいろなお話を伺ったのですが、「男性の」という切り口に、いつになく口が重くなる佐藤さん…。
「ひと昔前とは、男性の様子が変わってきたんです。なんだかおかしな方が増えてきました」と首を傾げているので、「ならばどんな呆れた男性がいるのか、ズバッと教えてください」とお願いしてまとめたのが『男の心得6カ条』です。
彼女とふたりで来店したにも関わらず、「付き合いで来てやった」と横柄な態度をとる男性。高価なジュエリーを、バナナの叩き売りのように値切る男性。下見の段階で気に入ったものを、全部キープしておいてほしいと無理を言う男性…。思わず「それ、本当に事実ですか?」と驚くばかりのお話が飛び出してきました。
リング選びでは、その人の意外な一面が露見します。彼女を失望させる男性も確かにいますが、逆に男を上げるチャンスでもあると佐藤さんは言います。彼女を喜ばせたいので、内緒でダイヤモンドを少し大きなものに変えたい、サプライズで渡したいなどと相談されると、佐藤さんは喜んで作戦に加担します。
「ここでさすがに私の選んだ男性だわと彼女に思わせることができたならその後の結婚生活は絶対に円満です」
これから結婚準備を始める男性の皆さん、リング選びで男を上げることができたなら、幸せな未来が待っていますよ。
井出千昌


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