佐藤道也さんと『25ansウエディング ジュエリー号』
2013年のジュエリー号が発売された頃、ジュエリー シュガーは紀尾井町から銀座へと、お引越しの真っ最中でした。そんな佐藤さんの負担を軽減するために、この号は漫画仕立てで構成。ウエディングを夢見る新人編集アシスタントの園芸寺倫子が、編集長の命令で佐藤さんに教えを乞いに行く、という形でまとめました。
実はこの倫子さんは、11年前の私そのもの。初めてジュエリー シュガーを訪ねたときのことを思い出しながら、原稿を書きました。当時、南青山にあったお店を訪ねて最初に感じたのは「ここのダイヤモンドは、なぜこんなにキラキラしているのかしら。よほど特殊なライティングをしているのかしら…」ということ。けれどその輝きは、紀尾井町、そして銀座に移転しても変らないため、今では鈍感な私にも「照明は関係なく、ジュエリー自体が輝いているのだ」と確信できるようになりました。
ジュエリー シュガーのダイヤモンドリングは、なぜこんなにも輝いているのでしょうか。センター石が美しいのはもちろんのこと、脇石などに使われるメレがまた素晴らしいのです。2005年『パヴェの白い輝き』でも触れたように、肉眼では石の境目がわからないほど。そこで、今回はメレの輝きの秘密をご紹介したいと思います。
ひとつめの秘密は、メレ石の選別にありました。小粒石のカラーはG、H(ほぼ無色)を使うのが一般的なのに、ジュエリー シュガーではD〜F(無色透明)のみを使用。クラリティ―(透明度)はVS1以上です。当然ながらカットにもこだわり、エクセレントの中でも本当に良いものだけを買いつけているのだそう。メレには鑑定書もつかないのだから、VGでもよさそうなものなのに…。つまり石自体が上質なので、輝いて当然なのです。
ふたつめの秘密は、アームへのこだわり。ダイヤモンドの裏側をどう抜いたら、いちばん光が入るのか、サイドから見た場合もすべて緻密に計算して作られているのです。もちろん磨きも徹底しています。普通なら工賃が嵩むので、とてもそこまではやらないだろうという作業を、嬉々としてやってしまう佐藤さんて一体…。冗談まじりに「僕はジュエリーおタクなんですよ」と言われるけれど、思わず「本当ですね」と返しそうになるくらい徹底した仕事ぶり。いいえ、これは仕事ではなく、もはや趣味の域に達しているかもしれません。
伝統と流行が混在する銀座という街でリニューアルオープンしたジュエリー シュガーは、佐藤さんいわく「第二章」が始まったばかり。ジュエリーへのこだわりは今後も変わることはないでしょうが、新たにどんな展開が待っているのか、一ファンとして本当に楽しみです。
そして、銀座は一流のジュエラーが集まる街でもあります。お天気のよい日などに、ジュエラー散歩をしてみるのはいかがでしょうか。その際にはぜひ花椿通りにあるジュエリー シュガーにも足を運ばれて、「清楚パヴェ」と呼ばれるメレダイヤの美しい輝きを、確認してくださると嬉しいです。
井出千昌


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