ここまでダイヤモンドのエンゲージリングのお話をしてきましたが、エンゲージにパールや誕生石、特別の思い出がある宝石を考えるのも一案。
色石やパールを選ぶ場合に、気をつけなければいけないのはどんな点なのか。ダイヤモンドとは異なる注意点や考え方を整理してみました。
結婚指輪に比べると、婚約指輪の歴史は意外と浅いものです。日本の場合、戦前にダイヤモンドを婚約指輪にしたのはかなり格式のある家に限られていました。ダイヤモンドが主流となった理由としては、無傷で純潔無垢のイメージがある、永遠の輝きが婚約の誓いにふさわしい、丈夫で扱いやすいなどが挙げられますが、エンゲージリングはダイヤモンドでなければいけないなどという決まりはありません。約束の証ですから、どんなもので作ってもいっこうにかまわないのです。冠婚葬祭に広く使え、日本人のなめらかな肌に似合うということで、パールも人気があります。清楚なイメージがウエディング・ドレスにもよく映えるので、特に6月生まれの人にはおすすめです。ネックレス、イヤリングと3点セットで揃えても、使い勝手がよいでしょう。


純白で柔らかい光沢がパールの魅力ですが、傷つきやすいのでほかのリングとぶつからないように保管し、こまめにお手入れしてください。有機物ですので一般的に「パール一代」などとも言われ、経年変化は否めませんが、だからこそていねいなケアで長もちさせましょう。汗をかいたままにしたり、パフュームがつくと変色します。お手入れ方法は堅絞りの日本手ぬぐいで軽く拭いて汚れをとってから、もう一度、乾いた湯上がりタオルのようなもので拭き取ります。酸や熱、紫外線にも弱いので、太陽が当らないようにケースに入れておき、ときどき出して使ってあげるのがベストです。


意外と知られていませんが、色石のなかには脱色するものがあります。アメジストや色の濃いトルコ石などは色が抜けやすいので、最初からそのつもりで購入しましょう。ただし、アメジストに誰も文句を言わないのはやはり値段が安いからで、ダイヤモンドと違い、大きさを楽しめるのも魅力です。
誕生石の婚約指輪を選ぶ際に気をつけたいのは、ルビーのように高価なものにはそれなりの枠がつきますが、安価な宝石には上質なアームがつかないことが多いということです。枠が悪いと高級には見えないし、安い石でも枠がきちっとしていれば宝飾品としての格が上がります。色石の価値は枠の格で決まると心得て、完成度の高い逸品を選んでください。


カラーダイヤモンドは、ジュエリー上級者で純白のダイヤモンドには飽きたという方がよく買われますが、最近はブラウンも若い人に人気です。一般的なイエロー系より安価ですが、ファンシーという名前がつくと高価になります。ファンシー以外の考え方は色石と同じで、大きさは楽しめるけれど、枠の完成度には注意が必要です。
 また、ピンクやグリーン、ブラウンなどのなかには"HPHT"といって高圧高熱で処理して人工的に色を出したものもあります。天然石に比べ、非常に安価に購入できるのが魅力です。きれいなピンクの天然石などは、0.3カラットのハートで200万円くらいしますから、天然ということだけにこだわって自己満足で終わるより、処理石とわかっていて大きさを楽しむほうが得策かもしれません。経年変化はなく、見た目もきれいなので、カラーダイヤモンドが気になるなら一考の価値はあります。


転載/25ansウェディング ジュエリー2006




Copyright (C) jewelrysugar.jp All Rights Reserved